不動産売買をする前に知っておきたい「両手仲介・片手仲介」 | 甲子園の不動産売却・買取・住宅購入はセンチュリー21グランクリエーション

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不動産売買をする前に知っておきたい「両手仲介・片手仲介」

不動産売買をする前に知っておきたい「両手仲介・片手仲介」




1.不動産仲介とは

 

まず不動産仲介とは、不動産の取引において売主と買主の間に立って両者の契約を安全に成立させることを言います。不動産仲介業者は、契約当事者の探索、取引物件に係る資料収集、物件調査、価格査定、現地案内、取引条件の交渉・調整等の契約成立に向けての業務、重要事項説明書の交付・説明、契約書の作成・交付、契約の履行手続きへの関与等の一連の業務を行います。

そして無事に取引が成立した際に、これらの業務に対する手数料として,お客様は仲介手数料を仲介会社にお支払いします。

 

そしてこの不動産仲介には、いわゆる「両手仲介」と「片手仲介」の2種類ございます。

 

2.両手仲介と片手仲介

 

両手仲介とは、1つの物件の不動産売買取引において、不動産会社が、売主と買主の双方の仲介を行い、その両方から仲介手数料を受領することを言います。

不動産会社にとってこの形態は、もっとも多くの収入が得られるので多くの不動産会社は「両手仲介」を目指しています。

一方で片手仲介とは、売主と買主どちらか一方だけを仲介し、片方のお客様から仲介手数料を受領することを言います。

 

そして、この不動産仲介において、両手仲介を問題視する意見があります。

それは物件をできるだけ高く売りたい売主様と物件を安く買いたい買主様は利益相反の関係にあり、双方に利益が出るように仲介することが難しいからです。

 

実際、米国の一部の州では両手取引を禁止している州もあり、日本でも、2009年に民主党政権がマニフェストで両手仲介の禁止を明記したこともあります。

 

 

3.実際両手仲介は問題なのか?

 

昨年、日経新聞で不動産に関する面白い記事がございました。

2021年11月28日付日経電子版記事『中古住宅、データは伏魔殿 不動産IDに既得権の壁』で一部を読むことができます。

不動産業界を「閉鎖的な伏魔殿」と表現し、この記事の中でも「両手仲介」について言及されています。(以下記事引用)
 

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「売主と一対一の専任契約をした不動産会社は5~7日以内にレインズに物件情報を登録する義務があるが、違反が少なくない。自社で買主も見つけ、売主と買主それぞれから仲介手数料が取れる「両手取引」につなげたいからだ。両手取引は不動産会社の実入りが大きいが、高く売りたい売り主と安く買いたい買主との利益相反がかねて指摘されてきた。」「日本経済新聞2021年11月28日付電子版」

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この記事で言及されておるのは、いわゆる「囲い込み」と呼ばれる、不動産会社がより収益の多い「両手仲介」を目指すがために、売主から売却の依頼を受けた不動産物件を、他の不動産会社に取り扱わせないようにする行為のことです。



わたしは両手仲介そのものは問題ではなく、両手仲介に執拗にこだわり、この「囲い込み行為」をすることが一番の問題だと考えています

 

実際に不動産仲介を行っていて、他の不動産業者が売り側の仲介をしている物件に問い合わせたところ、「そちらは今商談中で案内できない」、「売り主様の都合がつかないのでしばらく案内できない」等の理由で断られるケースは多々あります。

 

これはまさしく消費者の利益に背く行為であり、売り主様も高値で売れるかもしれない機会を損失し、その物件に興味を持った買い側のお客様も自分に合った物件を購入する機会を損失しています。

 

 

 

このようなことが未だに行われているため、新聞記事でも不動産業界が閉鎖的な「伏魔殿」と揶揄されています。

 

ただし私自身は両手仲介そのものが問題だとは思いません。

なぜなら、両手仲介でも双方にマイナス情報を包み隠さずきっちりと伝え、透明性の高い不動産取引を行っている営業マンもたくさんいるからです。

当たり前なのですが、物件調査にあたってもグレーゾーンを残さず安心安全な不動産取引に努め、売主様・買主様双方から信頼されている営業マンもいます。

 

不動産仲介業は双方のいいところも悪いところも承知した上で、それを隠さずにお互いを結びつける重要な役割を担っています

 

 

上記のような囲い込みには注意が必要ですが、売主様・買主様双方のことを知っているからこそ、スムーズに安心な取引ができることも多く、一概に両手仲介が利益相反になっているとは言えないのが現状です。

 

 

当社ではお客様との3つの約束を掲げ、透明性の高い安心安全な不動産取引を行っております。

西宮の不動産売却・購入は是非当社にお任せください。






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宅地建物取引士

不動産コンサルティングマスター

平田 勇気

 

 

ページ作成日 2022-02-04

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